このようなご時世で、約1年振りに実際に会う友人がいた。
彼女は直近で非常に自責の念にかられていた。
彼女には選択肢がまるでそれしかなかったように思われ、私はそうするしかなかったのだとなだめることしかできないでいた。
しかし彼女の話を聞くうちに、「どうすればよかったのか」という問いに対して「あなたはあなたのことを許してあげることをすればいいと思う」という言葉が私の口から自然に発せられた。
その言葉に嘘偽りはなく、彼女に対して心底そう感じたのだった。
彼女は一呼吸置いて、大変落ち着いた口調で感謝の言葉を述べてくれた。
その翌日、事業所の講座においてまとめの部分で付け加えられた「親しい友人や大切な人に対して具体的に伝えられる事柄は、自分に対しても言ってあげて良い事柄である」という趣旨の言葉が胸に留まった。
大切な人に対して言えるのならば、それは自分に対しても当てはまることなのだそうだ。
つまり自分を大切な存在であるということを認め、受け入れることになる。
これは私の中で自尊心の回復といった概念と合致する。
私は、生きている間にできれば自分の存在を許してあげたいと切望していた。
彼女に伝えたこと、それを私は私に伝えても本当に良いのだろうか。
気分は軽やかといったわけでもない。
連日、朝はおおむね強い眠気があり、本日にいたっては19時頃から24時前までめずらしくぐっすり寝込んでしまったほどだ。
ただしそんな自分のことを、「ああ、朝眠かったが頑張って通所した分、半端な時間に非常に眠くなってしまったんだね」と、おおらかな気持ちになることを、ほんの少ししても良いのかもしれないと思ってみることにした。